お顔の力を抜いてリラックスしてみてください。

前歯はどのような状態ですか? 舌の位置はどこにありますか?
本来リラックスした時の上下の歯は、数ミリの隙間が空いていて噛み合うことはありません。 舌は前歯の裏の少しへこんだ部分に舌先を置き、上顎に沿っています。 もし、上下の歯が噛み合っていた場合は、噛みしめ癖や食いしばり癖があるかもしれません。 噛みしめや食いしばり、また歯ぎしりなど、無意識に歯を接触させる癖があると、歯や体の不調を招きます。

むし歯や知覚過敏

歯の表面は、エナメル質という比較的強い層があり、むし歯や衝撃から歯を守っています。
しかし、長年の噛みしめや食いしばり、歯ぎしりで、保護する役割のエナメル質がすり減ってしまい、より深部にある象牙質や神経まで達してしまうことがあります。
象牙質は柔らかく、むし歯になりやすい部分です。また、神経が近くなることで知覚過敏の症状が起こりやすくなります。
歯槽骨が揺らされてしまうため、根元のぐらつきや歯の傾きが起こることもあります。

顎関節症

顎の関節に無理な力が加わり炎症を起こし、口の開閉時に痛みや開きにくさ、カクカクした音が出てしまう症状を引き起こします。

頭痛や肩こり、首こり

一見関係ないように思いますが、慢性的な頭痛や肩こり、首のこりの原因が噛みしめや食いしばりだったということも大変多くあります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に舌や軟口蓋と呼ばれる部分が下に垂れ下がり気道をふさいでしまうことから、繰り返し呼吸が短時間止まってしまう病気です。
繰り返し起こる呼吸困難のため、睡眠が不十分になり、日中に強い眠気を感じたり、注意力散漫になったり、重大な健康被害を招いたりする恐れがあります。
当院では、睡眠外来専門の内科医と連携し、精密な検査データをもとに、内科か歯科的治療なのかを診察します。後者の場合、当院の専門医がより負担の少ない装置をご提案させていただきます。

スポーツマウスガード

奥歯をぐっと噛んでみてください。
体中に力が入りませんでしたか?
人間の体は、歯を強く噛み合わせることで通常よりも強い力を出すことができます。
以前から、ボクシングやアメリカンフットボールなど、瞬発的に大きな力を出すようなスポーツでは、マウスガードの着用が義務付けられていました。
歯に大きな負担をかけてしまうからです。
マウスガードは歯の保護だけでなく様々なメリットがあります。

マウスガードのメリット

ケガの防止

スポーツでの接触や衝撃で、歯の骨折や、自身の歯によってケガを負うことを防ぎます。

歯のすり減りや顎関節症の防止

スポーツを行う際、歯を強く噛みしなどで起こる、歯のすり減りを防ぎます。
また、顎関節にかかる力を吸収し、衝撃を抑える効果もあります。

脳震盪の予防

歯を適切に噛みしめることができるので、脳震盪や神経、頸部にかかるダメージを和らげる効果もあります。

パフォーマンスの向上

適切な噛み合わせは筋力の力を大きく伸ばし、瞬発力や集中力をも高めることができます。